夢幻世界から魔法の泉へ:「昔々、あるところ」の変化

ディズニーランドの内の「ファンタジーランド」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
ダンボか、お城の中か、ピーター・パンか、アリスか……。

私の中では全てをひっくるめて「色彩」でありました。色とりどりの色彩。
アドベンチャーランドはアースカラーの緑、ウェスタンランドは茶色、トゥモローランドは水色。

その中で「色」を大事にしたディズニーらしい、鮮やかな色のエリア、そこがファンタジーランドでした。
イッツ・ア・スモール・ワールドなんて最初真っ白だったのに舞浜なんて今一層色が濃くなってますし。


ですが、先日上海ディズニーランドに行ってその認識が大きく変わりました。

上海ディズニーランドはご存知の通り、オリジナルやMK、TDLなどの旧来のパークとはテーマエリアが大きく異なっています。

中でも「ガーデン・オブ・イマジネーション(奇想花園)」があること、そして「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル(奇幻童話城)」は、上海オリジナルとして面白いなと思ったのです。

しかし現地に行ってみて一番驚いたのが、「ファンタジーランド(夢幻世界)」がとても従来のファンタジーランドらしくないことです。

具体的に言うと……
エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスルの後ろが「Voyage to the Crystal Grotto(晶彩奇航)」「Alice in Wonderland Maze(愛麗糸夢遊仙境迷宮)」の敷地であり、とても木々が多いこと。

エリアが横に長いため舞浜のようなアトラクションの密集度があまりないこと。夜などは比較的暗くて、シーのエリアとエリアの間の雰囲気を感じさせます。

この2点が、TDLのファンタジーランドに慣れ親しんだ私には新鮮に映りました。

かつてのパークでの「色彩系」はガーデン・オブ・イマジネーションやお城の中、またはクリスタルグロットの中で展開されており、「ファンタジーランド(夢幻世界)」は、森のもっさりとした重厚感とか暗さとかが現れている、といった印象を受けました。

暗い森、おとぎ話、そう、グリム童話のイメージです。
「ピノキオの冒険旅行」とか「白雪姫と七人のこびと」で子どもが怖がるような、あの闇です。

中国でおとぎ話がどの程度受容されていたのかは不勉強で分からないのですが、グリム童話とディズニーを並行して享受していた身としては、おとぎ話がディズニーの中で先祖返りをしている雰囲気でした。

まるで、ディズニーの「おとぎ話」(ストーリーブック)が遥か昔から語り継がれていたかのような。

旧来の枠組みで考えると、「おとぎ話」的要素を持つディズニーアニメーションを「ガーデン・オブ・イマジネーション」と「夢幻世界」に振り分けるのは難しいと思うのですが、ここでポイントになるのは「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」になると思います。

この城は他のどのパークのお城とも違うというのが、クリスタルグロットによって明かされている……というBGSとまでは言えないけどそんな設定になっているので、クリスタルグロットに乗ると2つのテーマエリアの違いが何となくわかる気がします。(個人の感想です)

ただ、今回「夢幻世界」のアトラクは全制覇出来ず、特に「ワンス・アポン・ア・タイム・アドベンチャー」に行けなかったので、上海のお城と「夢幻世界」の関係についてはもう1回行ってからまた、再考したいと思います。

話は変わって。
今日、東京ディズニーシーに新しいテーマエリアが出来ると発表がありました。
3つとも、かつてならランドの「ファンタジーランド」に出来てもおかしくない(ピーター・パンなんて既にある)作品が元になっています。

シーの「ランド化」などとと言われていますが、果たしてどう区別がつけられていくのでしょうか。

『美女と野獣』のテーマエリアは既にランドの方に建設中ですし、上海のお城による振り分け(?)と異なって、必ずしも「プリンセスもの」という括りではない辺りが、興味深いです。

「魔法の泉」というのが、きちんとした主軸になってくれるのでしょうか。

映画やキャラクターと、建築物としてのテーマランドを強く結びつけることは、「ファンタジーの世界」がいかに現実的に感じられるか、ということになると思うので、「魔法の泉」、期待しています。

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